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2006年11月19日 ()
クリント・イーストウッドの出演・監督作品をそうたくさん見ているわけではないのですが(監督作品としては『スペース カウボーイ』『トゥルー・クライム』『目撃』『マディソン郡の橋』『許されざる者』『ルーキー』『ダーティハリー4』ぐらいかなぁ。出演作は、これに+マカロニウエスタン時代の作品、ダーティハリーシリーズ、あと何作品か)、監督作品はどの作品も見て損はなかったなと思ったし(但し、『ダーティハリー4』は年齢的にちとツラいものがありましたが・・・)、先日見た『父親たちの星条旗』も私はけっこう感動したので、この作品を見てみました。
ボクシング・・・というので実はちょっと敬遠してたのですが(格闘技好きなのになぜかボクシングは好きじゃないもので)、オスカー4部門受賞してるし、見た友人も感動したと言ってましたしね。

ボクシングジムを経営する老トレーナーとその教え子となった女子選手との暖かい関係と悲愴な人生模様を描いたヒューマンドラマ。
ダウンタウンでボクシングジムを経営するフランキー(クリント・イーストウッド)は、名トレーナーではあるが、選手を大事にしすぎるため、タイトル戦を狙えるまでに成長した選手は、フランキーの元を去っていく。
そんなある日、31歳になる女性マギー(ヒラリー・スワンク)がフランキーにトレーナーになってほしいとジムに入会してくる。
最初、素気無く断わるフランキーであったが、ジムで働く元ボクサー“スクラップ”(モーガン・フリーマン)の勧めもあり、マギーのトレーナーとなる。
フランキーの指導のもと、才能を伸ばし、勝ち続けるマギー。だが、初めてのタイトル戦で悲劇が起こる・・・。

女子のボクシングという日本ではほとんど馴染みのない世界の話ではあるのですが、ボクシングはあくまで道具立てなのでしょう。
娘と疎遠になってしまっている老人と亡き父への思慕を抱きづつけている女性との「父と娘」のような師弟関係を主軸に、彼らと彼らの身近な人々の哀しい人間模様が描かれています。
さすがにオスカー4部門を受賞しただけあって、脚本、撮影、照明、編集など、作品的にはすばらしいできだと思います。また、クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンの演技もとてもすばらしいです。

しかし、個人的には、残念ながらぐっとくるものがなかったです。
女性でありながらボクシングに情熱を燃やすマギーの生き方理解するには私は平凡すぎるし、フランキーと“スクラップ”の関係や彼らの人生の切なさに心動かされるには、まだ人間が練れてないように思います。
というより、私は幸せ過ぎるのかもしれません。
なので、いつか、フランキーや“スクラップ”ほどの年齢になったときに見てみたいです。今とは違ったもの、今は感じられないものが感じられるかもしれません。
その頃、そんなふうに、人間が練れているのでしょうか、私は。

なんだか、まともな感想じゃなくなってしまいましたが、作品的にはすばらしいと思いますので、見て損はないかと思います。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ミリオンダラー・ベイビーミリオンダラー・ベイビー[MILLION DOLLAR BABY]
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン(2004年度作品)
ポニーキャニオン 2005-10-28

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[2006.11.19(Sun) 03:16] 映画・DVD感想/ま行Trackback(0) | Comments(4)
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COMMENT

けろにあさん、こんばんは。
私は、この作品好きでした。
正直申しますと、フランキーやスクラップの人生を理解するには
私も人間的に練れていないし及ばないのですが、
マギーに上手く共感できたのが良かったのだと思います。
私にマギーを理解できているかと問われると怪しいですが、
とにかく彼女はどん底にいるように見えたので、これを諦めてしまうと
私には何もない!という、焦りや執念が、よく分かるように感じたのです。

それと、けろにあさんと同じで、ボクシングという事で敬遠していたのに
思いがけずに感動できたので驚きと好感度が高かったのかも。
前評判を知らずに観たのも良かったかもしれません。
by サファイア

ありがとうございます
サファイアさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

> とにかく彼女はどん底にいるように見えたので、これを諦めてしまうと私には何もない!という、焦りや執念が、よく分かるように感じたのです。

そっかー。確かに、そうでしたね。
残念ながら、私はそのあたりうまく感じ取れなかったです。
年齢も影響しているのかもしれません。
彼女の生き方や気持ちを理解したり共感したりするには、さすがに年を取りすぎてます(^^;
マギーとフランキー&スクラップの間に位置する年齢の私には、どちらも少しずつわかるような、でも共感はできない・・・というカンジだったように思います。
でも、サファイアさんのご意見を伺って、少し理解が深まったように思います。
感謝、感謝です。

ボクシングに関しては、私も、敬遠する必要なかったなと思いました。
痛そうな場面は痛そうでしたが・・・(笑)
by けろにあ

惜しい!
この作品は、ラスト30分まではイーストウッド作品の中でも最高傑作と言えるほど素晴らしかったです。

この前『父親たちの星条旗』の時に“わざとらしさ”と書きましたが、一例を挙げると“ストロベリー・ソース”です。

この映画のラスト30分までは、そんなわざとらしさが一切なく、ジムでの3人の何気ないやりとりがほんとに素晴らしい。
何でもないシーンでボロボロ泣いてました。
タイトルマッチなんかなくて、あのまま何でもない3人のやりとりだけで2時間終わってたら、イーストウッドの最高傑作は確定でした。

ただ、問題のラスト30分。いろいろ感想を読んでいるとここから号泣モード突入という方が多いみたいですが、自分はこちらはだめでした。
あのような話のもっていきかたがだめなのではなくて、話はあれでもいいんです。

全てはタイトルマッチでの“悪意のパンチ”のスローモーション。
あれで一気に冷めてしまって、その後はもう全然乗れませんでした。
あのスローモーションは、自分が嫌う“わざとらしさ”の最たるものです。
今から話の展開が変わりますよと、常々“観客への信頼”を口にするイーストウッドは、昔はあんな見え透いたことは絶対しなかったのに…。

長々と失礼しました。
ちなみに、いまだにイーストウッドは監督作品では『ペイルライダー』と『センチメンタル・アドベンチャー』が双璧です。
by micchii

なるほど
micchiiさん
こちらにもコメントありがとうございます。
なるほど。仰ること、わかります。
ある意味、観客に媚びている、あるいは、過剰に親切になっていると言えるかもしれませんね。
それが、イーストウッドの限界・衰えなのかどうか・・・は、簡単には判断できないかとは思いますが。

ただ、私はこの作品は、いい作品だと思うものの、micchiiさんが感動された部分にも、多くの方が号泣モードになった部分にも、イマイチ入り込めなかったんですよねぇ。私が未熟ゆえ。

『父親たちの星条旗』の“ストロベリー・ソース”も、非常にわかりやすい表現でしたね。
ああいう部分を、あざといと取るか、わかりやすいと取るかだと思いますが、私は後者です。
好き嫌いでいうと、私も“わざとらしくて”好きな表現ではないですが、わざとわかりやすくしたのだろうと解釈しました。
それぐらいしないとわからない層をも狙って作ったのだろうなと思ったんですよね。
ただでさえ、3つの時間軸が入れ代わり立ち代りしますから。
でも、私の読み違いで、狙ってなかったのならイーストウッドも「老けた」ということになりましょうか。
(原作は読んでいないので、“ストロベリー・ソース”は、もしかしたら原作にあるのかも?とも思いましたが。)

『ペイルライダー』は、そういえば、公開時に見に行きました。でも、20年ほど前なので、ほとんど忘れてます。
ナゾの男がぶらりとやってきて村を救う・・・みたいな話でしたよね、確か。
『センチメンタル・アドベンチャー』はたぶん未見なので、今度、この2本見てみますね。
by けろにあ

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COMMENT

けろにあさん、こんばんは。
私は、この作品好きでした。
正直申しますと、フランキーやスクラップの人生を理解するには
私も人間的に練れていないし及ばないのですが、
マギーに上手く共感できたのが良かったのだと思います。
私にマギーを理解できているかと問われると怪しいですが、
とにかく彼女はどん底にいるように見えたので、これを諦めてしまうと
私には何もない!という、焦りや執念が、よく分かるように感じたのです。

それと、けろにあさんと同じで、ボクシングという事で敬遠していたのに
思いがけずに感動できたので驚きと好感度が高かったのかも。
前評判を知らずに観たのも良かったかもしれません。
[ 2006.11.21(Tue) 00:21] URL | サファイア #GCA3nAmE | EDIT |

サファイアさん
こんばんは。コメントありがとうございます。

> とにかく彼女はどん底にいるように見えたので、これを諦めてしまうと私には何もない!という、焦りや執念が、よく分かるように感じたのです。

そっかー。確かに、そうでしたね。
残念ながら、私はそのあたりうまく感じ取れなかったです。
年齢も影響しているのかもしれません。
彼女の生き方や気持ちを理解したり共感したりするには、さすがに年を取りすぎてます(^^;
マギーとフランキー&スクラップの間に位置する年齢の私には、どちらも少しずつわかるような、でも共感はできない・・・というカンジだったように思います。
でも、サファイアさんのご意見を伺って、少し理解が深まったように思います。
感謝、感謝です。

ボクシングに関しては、私も、敬遠する必要なかったなと思いました。
痛そうな場面は痛そうでしたが・・・(笑)
[ 2006.11.21(Tue) 01:08] URL | けろにあ #tnzvu2vM | EDIT |

この作品は、ラスト30分まではイーストウッド作品の中でも最高傑作と言えるほど素晴らしかったです。

この前『父親たちの星条旗』の時に“わざとらしさ”と書きましたが、一例を挙げると“ストロベリー・ソース”です。

この映画のラスト30分までは、そんなわざとらしさが一切なく、ジムでの3人の何気ないやりとりがほんとに素晴らしい。
何でもないシーンでボロボロ泣いてました。
タイトルマッチなんかなくて、あのまま何でもない3人のやりとりだけで2時間終わってたら、イーストウッドの最高傑作は確定でした。

ただ、問題のラスト30分。いろいろ感想を読んでいるとここから号泣モード突入という方が多いみたいですが、自分はこちらはだめでした。
あのような話のもっていきかたがだめなのではなくて、話はあれでもいいんです。

全てはタイトルマッチでの“悪意のパンチ”のスローモーション。
あれで一気に冷めてしまって、その後はもう全然乗れませんでした。
あのスローモーションは、自分が嫌う“わざとらしさ”の最たるものです。
今から話の展開が変わりますよと、常々“観客への信頼”を口にするイーストウッドは、昔はあんな見え透いたことは絶対しなかったのに…。

長々と失礼しました。
ちなみに、いまだにイーストウッドは監督作品では『ペイルライダー』と『センチメンタル・アドベンチャー』が双璧です。
[ 2006.11.21(Tue) 21:26] URL | micchii #mQop/nM. | EDIT |

micchiiさん
こちらにもコメントありがとうございます。
なるほど。仰ること、わかります。
ある意味、観客に媚びている、あるいは、過剰に親切になっていると言えるかもしれませんね。
それが、イーストウッドの限界・衰えなのかどうか・・・は、簡単には判断できないかとは思いますが。

ただ、私はこの作品は、いい作品だと思うものの、micchiiさんが感動された部分にも、多くの方が号泣モードになった部分にも、イマイチ入り込めなかったんですよねぇ。私が未熟ゆえ。

『父親たちの星条旗』の“ストロベリー・ソース”も、非常にわかりやすい表現でしたね。
ああいう部分を、あざといと取るか、わかりやすいと取るかだと思いますが、私は後者です。
好き嫌いでいうと、私も“わざとらしくて”好きな表現ではないですが、わざとわかりやすくしたのだろうと解釈しました。
それぐらいしないとわからない層をも狙って作ったのだろうなと思ったんですよね。
ただでさえ、3つの時間軸が入れ代わり立ち代りしますから。
でも、私の読み違いで、狙ってなかったのならイーストウッドも「老けた」ということになりましょうか。
(原作は読んでいないので、“ストロベリー・ソース”は、もしかしたら原作にあるのかも?とも思いましたが。)

『ペイルライダー』は、そういえば、公開時に見に行きました。でも、20年ほど前なので、ほとんど忘れてます。
ナゾの男がぶらりとやってきて村を救う・・・みたいな話でしたよね、確か。
『センチメンタル・アドベンチャー』はたぶん未見なので、今度、この2本見てみますね。
[ 2006.11.22(Wed) 01:40] URL | けろにあ #tnzvu2vM | EDIT |

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