『マスター・オブ・サンダー 決戦!! 封魔龍虎伝』
見てきました、千葉真一さんと倉田保昭さんの夢の対決!
やはりアクション映画ファンとしては見ておくべきだと思いまして。
いや、主人公はお2人ではなく、怨霊と戦う少女とその仲間たちなんですが(^^ゞ。
平安時代より長きに渡って僧侶たちによって封じ込められてきた小野篁の怨霊(松村雄基)が、現世をも支配しようと封印を破って暴れ始めた。
しかし、現在ではその悪霊封じの方法を知っているのは年老いた三徳和尚(倉田保昭)と源流和尚(千葉真一)の2人だけになってしまっている。
三徳和尚の弟子であるアユミ(木下あゆ美)は、怨霊を封じ込めるために、かつての怨霊封じのメンバーであった僧侶たちの縁者である若者を集め、三徳和尚の下で修行し、怨霊に立ち向かう。
と、えらく深刻な事態の話なのですが、ノリは割りと軽くて、ほのぼのした雰囲気もある若者たちの友情&成長物語。
全体的にテンポはよく、飽きたりダレたりはしないのですが、アクション以外のシーンでは、カメラワークが安易だなと思えるシーンやセリフが陳腐なシーンがあったり、また、若手俳優たちの演技も正直うまいとは言えなくて、少々自主映画チックな部分あり。
登場人物のキャラや背景の設定などはなかなか凝っていると思うのですが、情感に訴えるというところまでは描けていないかな。まあ、それゆえに、逆に、若年層の方には、わかりやすくてなじみやすい部分はあるかとは思いますが。
あと、笑いの場面、寒くて私はあまり笑えなかったのですが、前の席にいたおばさんは爆笑しまくってましたので、そのあたりはアリなのでしょう。
と、細かいところを見ると、大変失礼ながら、決して完成度の高い作品だとは言えないと思います。
・・・いや、そうではなくて、いわゆる「B級アクション」を狙って作られた作品?
だとするなら、完璧なデキですが(笑)
さて、肝心のアクションシーンですが、これはもうさすがです。すばらしいです。
アクション以外のシーンと比べると、技術的にも気合いの入り方的にも全然違う気がします(笑)
中でも、悪鬼が150人の若い修行僧たちを次々と打ち倒していくオープニングのタイトルバック、しばらくして気がついたのですが、もしかして1カット?・・・そう、5〜6分はあったと思いますが、なんと1カットなのです。しかも場面は山の中。おお、すごい!
私は『トム・ヤム・クン!』を未見なので、トニー・ジャーvs大人数の1カットバトルをまだ見ていないのですが、タイ映画に負けるかい!という谷垣監督の心意気・気概を感じました。
それから始まって、千葉さん・倉田さんの若い頃を演じている俳優、主要キャストを務める若手俳優たちも、主に変身・編隊ヒーローものに出演してきたというだけあって、彼らのアクションシーンもなかなかのものです。
そしてそして、やはり何より、千葉さんvs倉田さんの対決シーンは、圧巻。
ほとんどのアクションシーンは、たぶんアンダークランク(遅回し=動きが早く見える)で撮影していると思うのですが、お2人のシーンはしてないように見えたんですよね。もししてても、ほんの少しだと思います。つまり、アンダークランクの必要がないほど、お2人のアクションにはスピードがあるということです。
また、スピードと迫力があるだけでなく、お2人の身のこなしはとても美しいのです。「見せるアクション」とでも言えばいいでしょうか。
これが長年、第一線で活躍し続けている方たちのアクションであり、本場香港で活躍されている方のコーディネイト&撮影なのですね。すばらしいです。ありがたや、ありがたや・・・思わず拝みそうになりました(笑)
『SPL/狼よ静かに死ね』のサモ・ハンもすごいと思いましたが、このお2人はサモ・ハンよりお年上なのですよね。世界一カッコいいジジイたちと言っても過言ではないでしょう。
うう、もっともっと見たかったよー。
いえいえ、ゼイタクを言ってはいけません。このお2人の対決が実現したことだけでも奇跡のようなものなのですから。
この先、きっと、「この作品を見ずしてアクションを語るなかれ」と言われることでしょう。
そして思ったのですが、若者たちが悪霊封じを2人の老僧から継承しようとするこのストーリーには、2人のジジイが身体を張って守り続けてきた日本のアクションを若者たちに継承してもらいたいという思いが込められているのだなと。
なので、できれば若年層の方に多く見ていただきたいものです。
アクション映画ファンとして、この作品を見た子供たちや若者たちの中から、将来、アクションスターが登場してくれることを願います。
そして、谷垣監督には、これからもメイド・イン・ジャパンのアクション映画を製作してくださることをお願いします。
尚、谷垣健治監督のブログで、この作品やドニー・イェンと共に製作した数々の作品の撮影風景写真などがご覧になれます。ワイヤーで吊られている釈由美子とか、『SPL/狼よ静かに死ね』のサモ・ハンに腕ひしぎ逆十字をかけている谷垣さんとか・・・(笑)。
谷垣健治のアクションバカ万歳!
あと、ご関心のある方のために。
ドニー・イェンのブログ(中国語) → 甄子丹的動作世界
(9/5のエントリはなかなか面白いですよ。今まで撮影で3回ケガしたけど、そのうち2回はジェット・リーにやられた・・・とか書いてます。)
オススメ度 香港系アクション映画ファンなら5 アクション映画ファンなら4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)
関連エントリ
千葉ちゃんvs倉田サン
やはりアクション映画ファンとしては見ておくべきだと思いまして。
いや、主人公はお2人ではなく、怨霊と戦う少女とその仲間たちなんですが(^^ゞ。
平安時代より長きに渡って僧侶たちによって封じ込められてきた小野篁の怨霊(松村雄基)が、現世をも支配しようと封印を破って暴れ始めた。
しかし、現在ではその悪霊封じの方法を知っているのは年老いた三徳和尚(倉田保昭)と源流和尚(千葉真一)の2人だけになってしまっている。
三徳和尚の弟子であるアユミ(木下あゆ美)は、怨霊を封じ込めるために、かつての怨霊封じのメンバーであった僧侶たちの縁者である若者を集め、三徳和尚の下で修行し、怨霊に立ち向かう。
と、えらく深刻な事態の話なのですが、ノリは割りと軽くて、ほのぼのした雰囲気もある若者たちの友情&成長物語。
全体的にテンポはよく、飽きたりダレたりはしないのですが、アクション以外のシーンでは、カメラワークが安易だなと思えるシーンやセリフが陳腐なシーンがあったり、また、若手俳優たちの演技も正直うまいとは言えなくて、少々自主映画チックな部分あり。
登場人物のキャラや背景の設定などはなかなか凝っていると思うのですが、情感に訴えるというところまでは描けていないかな。まあ、それゆえに、逆に、若年層の方には、わかりやすくてなじみやすい部分はあるかとは思いますが。
あと、笑いの場面、寒くて私はあまり笑えなかったのですが、前の席にいたおばさんは爆笑しまくってましたので、そのあたりはアリなのでしょう。
と、細かいところを見ると、大変失礼ながら、決して完成度の高い作品だとは言えないと思います。
・・・いや、そうではなくて、いわゆる「B級アクション」を狙って作られた作品?
だとするなら、完璧なデキですが(笑)
さて、肝心のアクションシーンですが、これはもうさすがです。すばらしいです。
アクション以外のシーンと比べると、技術的にも気合いの入り方的にも全然違う気がします(笑)
中でも、悪鬼が150人の若い修行僧たちを次々と打ち倒していくオープニングのタイトルバック、しばらくして気がついたのですが、もしかして1カット?・・・そう、5〜6分はあったと思いますが、なんと1カットなのです。しかも場面は山の中。おお、すごい!
私は『トム・ヤム・クン!』を未見なので、トニー・ジャーvs大人数の1カットバトルをまだ見ていないのですが、タイ映画に負けるかい!という谷垣監督の心意気・気概を感じました。
それから始まって、千葉さん・倉田さんの若い頃を演じている俳優、主要キャストを務める若手俳優たちも、主に変身・編隊ヒーローものに出演してきたというだけあって、彼らのアクションシーンもなかなかのものです。
そしてそして、やはり何より、千葉さんvs倉田さんの対決シーンは、圧巻。
ほとんどのアクションシーンは、たぶんアンダークランク(遅回し=動きが早く見える)で撮影していると思うのですが、お2人のシーンはしてないように見えたんですよね。もししてても、ほんの少しだと思います。つまり、アンダークランクの必要がないほど、お2人のアクションにはスピードがあるということです。
また、スピードと迫力があるだけでなく、お2人の身のこなしはとても美しいのです。「見せるアクション」とでも言えばいいでしょうか。
これが長年、第一線で活躍し続けている方たちのアクションであり、本場香港で活躍されている方のコーディネイト&撮影なのですね。すばらしいです。ありがたや、ありがたや・・・思わず拝みそうになりました(笑)
『SPL/狼よ静かに死ね』のサモ・ハンもすごいと思いましたが、このお2人はサモ・ハンよりお年上なのですよね。世界一カッコいいジジイたちと言っても過言ではないでしょう。
うう、もっともっと見たかったよー。
いえいえ、ゼイタクを言ってはいけません。このお2人の対決が実現したことだけでも奇跡のようなものなのですから。
この先、きっと、「この作品を見ずしてアクションを語るなかれ」と言われることでしょう。
そして思ったのですが、若者たちが悪霊封じを2人の老僧から継承しようとするこのストーリーには、2人のジジイが身体を張って守り続けてきた日本のアクションを若者たちに継承してもらいたいという思いが込められているのだなと。
なので、できれば若年層の方に多く見ていただきたいものです。
アクション映画ファンとして、この作品を見た子供たちや若者たちの中から、将来、アクションスターが登場してくれることを願います。
そして、谷垣監督には、これからもメイド・イン・ジャパンのアクション映画を製作してくださることをお願いします。
尚、谷垣健治監督のブログで、この作品やドニー・イェンと共に製作した数々の作品の撮影風景写真などがご覧になれます。ワイヤーで吊られている釈由美子とか、『SPL/狼よ静かに死ね』のサモ・ハンに腕ひしぎ逆十字をかけている谷垣さんとか・・・(笑)。
谷垣健治のアクションバカ万歳!
あと、ご関心のある方のために。
ドニー・イェンのブログ(中国語) → 甄子丹的動作世界
(9/5のエントリはなかなか面白いですよ。今まで撮影で3回ケガしたけど、そのうち2回はジェット・リーにやられた・・・とか書いてます。)
オススメ度 香港系アクション映画ファンなら5 アクション映画ファンなら4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)
![]() | マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝 監督・脚本・動作設計:谷垣健治 出演:J.J Sonny Chiba(千葉真一) 倉田保昭 松村雄基 木下あゆ美 芳賀優里亜 椿隆之 永田杏奈 小松彩夏 アドゴニー・ロロ 平中功治(2006年度作品) アミューズソフトエンタテインメント 2007-01-26 by G-Tools |
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千葉ちゃんvs倉田サン
COMMENT
見そびれちゃった・・・
昨日以前見てきた友人と逢っていて 「面白かったし やっぱ
御大二人は凄かったよ〜〜」と言われて 帰宅後にこのコメント
読んで やっぱいくっきゃないかなと思って来週でもと思ったら
8日で終わりではないですの・・・ガ〜ン
あぁ早く行ってればよかったと 後悔しきり・・・
実は昨日浅草中映で「SPL」を見てきたのですが
やはりDVDで見るのと違って 迫力があって ドニさんと
呉京君のバトルはなかなかでありました。
ただ サモハンのダブルがデカいと 丸分かりっていうのも
ありでしたけど・・・(笑)
池袋は レイトショーなんですよね 夜はいけないし・・・(しくしく)
やはりDVDになってから 拝見するしかないですね
御大二人は凄かったよ〜〜」と言われて 帰宅後にこのコメント
読んで やっぱいくっきゃないかなと思って来週でもと思ったら
8日で終わりではないですの・・・ガ〜ン
あぁ早く行ってればよかったと 後悔しきり・・・
実は昨日浅草中映で「SPL」を見てきたのですが
やはりDVDで見るのと違って 迫力があって ドニさんと
呉京君のバトルはなかなかでありました。
ただ サモハンのダブルがデカいと 丸分かりっていうのも
ありでしたけど・・・(笑)
池袋は レイトショーなんですよね 夜はいけないし・・・(しくしく)
やはりDVDになってから 拝見するしかないですね
by ケイ
ケイさんのおかげですぅ
ケイさん
ケイさんのコメントに背中を押されて見に行ったのですが、いやー、行ってよかったです。
感謝感謝です。ありがとうございました。
『SPL』のドニさんvsウー・ジンくん、ドニさんvsサモ・ハンもすごいですが、御大2人のバトルはある意味上をいっているかもです。
千葉ちゃんを“神様”とあがめているらしいタランティーノは、きっと狂喜乱舞することでしょう(笑) いや、もうすでにしているかもですね。
池袋はレイトショーなんですか・・・。それは残念ですぅ。
私も池袋にしようかなぁと思ってたんですが、六本木に行っておいてよかったってことですね。
DVDになる前にまたどこかで上映されることもあるかもですから、諦めずにチェックいたしましょう。
ところで、『SPL』のサモ・ハン、ダブル使ってましたか?
DVDでけっこうじっくり見たんですが、使ってないのかと思ってました。
あんなにでかくて太っててアクションできる人ってサモ・ハン以外にもいるんですね(笑)
ケイさんのコメントに背中を押されて見に行ったのですが、いやー、行ってよかったです。
感謝感謝です。ありがとうございました。
『SPL』のドニさんvsウー・ジンくん、ドニさんvsサモ・ハンもすごいですが、御大2人のバトルはある意味上をいっているかもです。
千葉ちゃんを“神様”とあがめているらしいタランティーノは、きっと狂喜乱舞することでしょう(笑) いや、もうすでにしているかもですね。
池袋はレイトショーなんですか・・・。それは残念ですぅ。
私も池袋にしようかなぁと思ってたんですが、六本木に行っておいてよかったってことですね。
DVDになる前にまたどこかで上映されることもあるかもですから、諦めずにチェックいたしましょう。
ところで、『SPL』のサモ・ハン、ダブル使ってましたか?
DVDでけっこうじっくり見たんですが、使ってないのかと思ってました。
あんなにでかくて太っててアクションできる人ってサモ・ハン以外にもいるんですね(笑)
by けろにあ
こんにちは!
けろにあさん、この度はTB&コメントありがとうございました!
本当にこのハズし具合見事でしたよね。
B級アクション狙いのところに意図通りにバチッっとハマってる感じで。
いつも大作とか話題作ばかり観てるとたまーにこういうのが新鮮でとても良いです。
まだ公開している地方の方には是非劇場で観て欲しいと思います♪
また遊びに寄らせて頂きますね。
それでは!
本当にこのハズし具合見事でしたよね。
B級アクション狙いのところに意図通りにバチッっとハマってる感じで。
いつも大作とか話題作ばかり観てるとたまーにこういうのが新鮮でとても良いです。
まだ公開している地方の方には是非劇場で観て欲しいと思います♪
また遊びに寄らせて頂きますね。
それでは!
by 発生
こちらこそ
発生さん
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました。
B級アクションがダメな人には「なんだこのアホくさい映画は」になるかもですが、好きな人にはたまらない魅力のある作品ですよね(笑)
アクションも、若い子たち、すごく頑張っていたと思いますし。
で、御大二人のバトルはもう、サイコーでした。
お二人とも「人間国宝」に指定されてもいいかと思います(笑)
ひとりよがりな映画の感想が主なブログですが、どうぞお気軽にお越し下さいませ。
私もまた、お邪魔させていただきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました。
B級アクションがダメな人には「なんだこのアホくさい映画は」になるかもですが、好きな人にはたまらない魅力のある作品ですよね(笑)
アクションも、若い子たち、すごく頑張っていたと思いますし。
で、御大二人のバトルはもう、サイコーでした。
お二人とも「人間国宝」に指定されてもいいかと思います(笑)
ひとりよがりな映画の感想が主なブログですが、どうぞお気軽にお越し下さいませ。
私もまた、お邪魔させていただきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
by けろにあ






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