TOP > CATEGORY > 映画・DVD感想/ら行
TOP | NEXT

リストマーク 『赤壁(邦題:レッドクリフ) 上』(簡体字字幕&英語字幕) 

2008年07月16日 ()
日本より一足先にアジア各国で今月10日から公開されている『赤壁(レッドクリフ)』、見てきました。
すごく混んでました。初めて並んでチケットを買いました。こちらでもやはり注目度は高いようです(公開から4日間の興行収入が1億元超、初日興行収入は史上最高額だったらしい)。

はっきり言って「三国志」については、まったくと言っていいほど知識も興味もないワタクシなのですが、ジョン・ウーが中国に戻って莫大な制作費(約100億円)を投入して作ったとなれば、やはり見に行かざるを得ないわけで。
が、「三国志」に関しては、登場人物の名前をいくつか聞いたことがある程度の知識しかないので(諸葛亮と諸葛孔明って、別人?同一人物?・・・てな具合)、ネットで「三国志」「赤壁の戦い」で検索して、見に行く直前に30分ほどで最小限の知識を詰め込んで出かけたのでした(笑)

そんな状況で、なおかつ時代モノの難しいセリフを中国語字幕&英語字幕でどこまで理解できるか・・・の鑑賞となったわけですが・・・。

以下、READ MOREをどうぞ。
READ MORE

いやはや、面白かったです。
上映時間140分。中国では映画は大抵が100分前後なので、特別な扱いなのかな。でも、全然飽きることはありませんでした。
重厚な、ガッチガッチの時代合戦モノなのかなぁと想像してたのですが、予想に反し、全体的になんとなくコミカルで現代的な演出。随所で爆笑が起こっていました。
私の場合、セリフがよく理解できないので、回りの観客ほどは笑えなかったのですが、それでも状況や雰囲気が理解できるシーン何ヶ所か爆笑しました。
登場人物の数は多いのですが、それぞれのキャラも立ってて、もう少し「三国志」を知っていたら、10倍楽しめたろうと思います。

今回の作品は、2部作の1作目ということで(こちらでは(上)となってます)、いわゆる「赤壁の戦い」に入る前で終わっているので、戦闘シーンはそれほど多くありません。
主軸となっているのは、トニー・レオン演じる周瑜と金城武演じる諸葛亮孔明、2人の軍師が、何気ない会話や態度、楽器の演奏を通して相手の能力を測り合い、理解し合っていく姿。
といっても、2人が篤い友情で結ばれる・・・とかではありません。そこは、違う国の軍師同士。微妙な空気が流れています。
金城くんの諸葛亮孔明は、飄々とした天才ぶりで、いつもおだやかな笑みを浮かべており、彼のセリフに観客が爆笑しまくっていたので、気の利いたことを言っているのだと思われます。(金城くんファンの皆さまは期待してOKですよ。)
戦わない軍師である諸葛亮孔明とは違い、トニーの周瑜は戦う軍師で、普段は美しい妻をこよなく愛するおだやかな夫なのですが、いざとなると自ら武器を持ち、馬を駆り、敵を倒しに行きます。諸葛亮孔明よりはクールなカンジ。
が、正直、この役は、トニーではちょっと線が細いように感じました。
当初の構想では、周瑜をチョウ・ユンファが、諸葛亮孔明をトニー・レオンが演じるというものだったようですが、その組み合わせの方がしっくりくるというか、特に周瑜の役は、ユンファに演らせたかったのだろうなと想像できるキャラのように思いました。決してトニーが悪いわけではないんですが、ユンファの周瑜が見てみたかったですね。
なお、声は、トニー、金城くんともに吹き替えです。

戦闘シーンはそれほど多くないといいましたが、全編がそうじゃないというだけで、曹操軍と劉備軍の戦い、曹操軍と孫権・劉備連合軍の戦いのシーンはあります。
なかなかにすばらしいデキです。
以前『投名状』の感想で、戦闘シーンがイマヒトツと書いたのですが、こちらはさすがジョン・ウーと言うべきでしょう。
ジョン・ウー作品で、これだけの規模の戦闘シーン(銃撃戦シーン)の出てくる作品は今までなかったと思うのですが、壮大でスピード感もあって、全体の戦略を観客が理解できて、それでいて登場人物ひとりひとりがどのように戦っているかも見せる・・・『投名状』の戦闘シーンとは格が違うなというのが正直な感想です。(これが先に上映されると『投名状』は不利ですな。いい作品ではあるんですが。)
中でも胡軍(フー・ジュン)さん演じる趙雲のカッコイイことといったら!
この作品が上映される国々に新たな胡軍さんファンが数多く誕生することでしょう。
ジョン・ウーのノワール作品などでは、「二丁拳銃」がお約束のひとつですが、時代モノであるこの作品では、胡軍さんが二刀流で戦う場面あり。思わず「出た!」と口を衝いて出てしまいました(笑)

そして、ジョン・ウーと言えば「鳩」。はい、この作品でも出ます。今までとはちょいと違う使い方で、飛びます、飛びます。請うご期待!

それから、日本から参加の中村獅童くん、架空の人物である孫権軍の将軍?の役ですが、なかなかに頑張っていたと思います。
『スピリット』の田中安野と『硫黄島からの手紙』の伊藤中尉の情けなくない部分を合わせたようなキャラってカンジかな。実直で厳格な将軍の役でした。(隣りの席のカップルの男性が、彼女に「彼は日本人だよ」と教えているのが聞こえました。)

あと、ヴィッキー・チャオ演じる男勝りで勝気な孫権の妹孫尚香、彼女にぴったりの役でした。
が、一緒に見に行ったヴィッキーファンの相方は、「かわいいけど、さすがに年齢的に厳しいなぁ。シワが・・・」と言っておりました(笑)

この作品を見たから即「三国志」に興味を持つわけではないですが、第2部も絶対見に行こうと思います。
秋の日本公開中にうまく一時帰国できたら、日本語字幕で是非もう一度見たいなと思います。

オススメ度 4(5にしてもいいぐらいなんですが、セリフの内容がわかってないのでとりあえず4で)
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

『赤壁(レッドクリフ)』赤壁(レッドクリフ)[RED CLIFF]
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー フー・ジュン ヴィッキー・チャオ 中村獅童(2008年度作品)


『レッドクリフ』日本語公式サイト




Close↑

[2008.07.16(Wed) 17:14] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(3) 見る▼
↑TOPへ


COMMENT

おぉ!
三国志ファンなので、評価が厳しくなりそうなんですが、それでも、けろにあさんの感想を拝見していると、期待できそうですね!

三国志ファン的には、「自ら武器を持ち、馬を駆り、敵を倒しに行」く周瑜というのはありえなくて、周瑜といえば三国志随一の美男子です。わかりやすく言えば、少女漫画の男性登場人物。
なので、ユンファ降板はある意味大歓迎だったわけで、トニーと金城武が逆なら完璧だったのに・・・。
でも、戦う周瑜なら、トニーも金城武もどっちもちょっと違いますね。

鳩に二刀流出ましたか!これだけでも前売り券買った甲斐がありました(笑)
by micchii

こんにちは〜^^
けろにあさん、こちらにはお久しぶりです♪
いよいよ日本でもそこここでレッドクリフの話題が聞こえるようになってきてうれしいとこなんですが。。
待ちくたびれたのかも(爆)もうちょっとの辛抱ですけども。
実は見られない投名状が気になっていたりもして^^;
漫画見て想像が膨らんでるのかなw

けろにあさんの感想見て笑いどこがあるっていうのが楽しみです^^

by sucre

◆micchiiさん
三国志ファンの方だと、人物イメージや物語の設定、展開がちょっと違う…ってなることが懸念されますけど(こういう作品の常として)、映画としては、私はかなり面白かったと思います。
ジョン・ウー、ハリウッドでの欲求不満を解消!ってカンジでしょうか?(笑)
周瑜=美男子、お勉強した時に知りました。それだと確かに金城くんの方が合ってるかもですが(トニーファンの方に怒られそう)、この作品の周瑜は、ちょいと違うイメージでしたよ。
二刀流と鳩(しかも白鳩)ともども、そのあたりもお楽しみ下さいまし〜。
micchiiさんのご感想、楽しみにお待ちしてます。

◆sucreさん
こちらこそご無沙汰してしまってます〜。

待ちくたびれますよねー。
『投名状』は待たされっぱなしで、先見えないですし…。
『レッドクリフ』は、たぶんけっこう笑えると思いますよ。
一見、そんな作品に見えないと思いますが、みんな爆笑してましたもの。特に金城くんのセリフに。
「どんな気の利いたこと言ってたんだ〜?」と、今もすっごく気になってます。
日本語字幕で見たいよー。

『投名状』は、香港でディレクターズカット版?DVDが発売されたようですよね。
それには金城くんファンの方にはつらいシーンも入っているとか…。
見たいような見たくないような、ビミョウな気持ちです。
by けろにあ

コメントを閉じる▲

リストマーク 『ローグ アサシン』 

2008年04月12日 ()
公開時に見たのに、感想をアップするのを忘れてた・・・と思ったら、デスクトップに中に書きかけの感想を発見(笑)
正直、どーでもいいと思う気持ちもあるのですが、一応アップしときます。

一ジェットファンとしては、ある意味出演してほしかったタイプの作品であるとはいえる。
アクションしか見所がないような作品ではなく、登場人物の心情や情感を主体とした大人向けのアクション作品。
実は演技派であるにもかかわらず、アクションばかりが注目されてしまうジェット・リーというアクションのできる俳優は、本来、こういう作品でその魅力が活きると思う。
事実、本作品でのジェットの演技はとてもよかった。
一見無表情ではあるが、謎を秘めた「ローグ」という人物のその時々の心の動きを、細かく演じていたと思う。

そんなジェットを始めとした主要登場人物の演技、ワイヤーやCGに頼らないリアルなアクション、王道をいくカーチェイスシーン・・・それらがMV出身の監督の持ち味であるフラッシュバックを多様したスピード感のある撮影・編集で描かれており、そういった点では思った以上に楽しめる部分の多い作品であった。
だが、同時に、そういったよい部分を台無しにしてしまっている部分もまた多い作品だとも言える。
ストーリーも悪くない。ラストに待っている2つのオチ自体も悪くない。とはいえ、最後の大オチは、伏線もなくてかなり強引だが・・・(苦笑)
プロットの段階では、フクザツで渋くてスタイリッシュな作品が想像できたであろうと想像する。
問題は描き方だ。
どうにもいい加減としか言いようのない描き方が、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサムというビッグ・ネームといってよい俳優を2人も使いながら、この作品を超B級作品にしてしまっている。

まず、最大の問題は、日本人である我々が「またか・・・」とガックリするような「日本」の描き方。
これはおそらく、「中国」についてもそうなのだろう。おそらく中国の方がご覧になったら(残念ながら中国では公開されなかったらしいが)、我々と同じような違和感を感じるのではないかと思う。(日本=キモノ、日本刀が現代ではヘンなように、中国=麻雀は古い。)
もちろん、そういったおかしな日本の描き方については、今に始まったことではないので、無視しようと思えばできるし(実際、襖や柱に書かれたヘンな標語などは極力見ないようにしたが)、ストーリーや登場人物たちの心情には関係ないといえば関係ないのであるが、チャイニーズ・マフィアとジャパニーズ・ヤクザの対立というものを背景に置いたストーリーで、そこに中国人、日本人(日系人含む)を登場させるのであれば、もっときちんとしたリサーチをすべきであろう。もしくは、アドバイザーをつけるとか。
おそらく、監督も脚本家も、日本、中国に来たことがないのではなかろうか。
そのあたりがいい加減であるがために、4人の主要登場人物(ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ジョン・ローン、石橋凌)以外の登場人物の描き方やセリフまでもがいい加減になってしまっており、甚だしくリアリティのない世界となってしまっている。
はっきり言ってデボン青木演じるヤナガワ(石橋凌)の娘なんか、いてもいなくてもいい役である。
男ばかりではあまりにも色気がないので、若いねーちゃん入れろとスタジオに言われたか?
同様に、ローグに金を届けるねーちゃんがいきなり服脱ぐのも、ムリヤリ感アリアリだった。
そんな中で4人がシリアスな演技をしていても、いや、シリアスに演じれば演じるほど滑稽でしかない。
映画のリアリティ、説得力というものは、きちんとした背景があってこそであり、そこがいい加減ではもうどうしようもない。

そのあたりをきちんと描き、最後の大オチについて、なるほどそういうことだったか・・・と思わせるウマイ伏線を随所に張るだけでも、もっと見られる作品になったと思うのだが・・・。

オススメ度 2
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

B0011JPELYローグ アサシン[WAR] DTSスペシャル・エディション
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー ジェイソン・ステイサム ジョン・ローン 石橋凌(2007年度作品)
角川エンタテインメント 2008-02-22

by G-Tools

B0011ETP32ローグ アサシン[WAR] (Blu-ray Disc)
監督:フィリップ・G・アトウェル
出演:ジェット・リー ジェイソン・ステイサム ジョン・ローン 石橋凌(2007年度作品)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2008-02-22

by G-Tools
[2008.04.12(Sat) 01:38] 映画・DVD感想/ら行Trackback(1) | Comments(6) 見る▼
↑TOPへ


COMMENT

待ってましたわん♪
けろにあさんの「ローグ」評・・・・
私この作品結構好きなんです リンチェが演じるローグが 最高♪♪
なかなかスタイリッシュでもあるし 「霍元甲」の後にこの作品を選んだ リンチェの選択眼もほぅほぅ そうきたかだったし。

第一今までいろんなアクションスターが演じてきた
妻子を殺されての復習劇というありきたりな設定の中で 他のアクションスターは敵を討ってこれが正義だと言わんばかりのヒーロー的達成感とは違い 復讐を成し遂げても その虚しさと深い悲しみをこれだけ表現できたアクションスターはいません。(断言!)
まぁ西洋人にゃ 無理だろう(笑) 
これはひとえにジェットの演技力のなせる技で
だから余計に このオタク監督のへたくそな思い込みに 作品が残念な結果になってると思います。
そもそも日本のヤクザ=日本刀なんて概念 
リアルな作品にこだわるって言ってるのなら捨てて
もらわなくっちゃ・・・今はチャカの時代ですぞ
同じオタク監督でも タランティーノの方が数段うまいと思いました。
日本をあんな風に変に描かなければ(外人の認識はあんなものですが) もうちょっと日本でもヒットしたんじゃないかと・・・苦笑する場面が多すぎ 残念!
ヒットすれば次回作もありの設定だったらしいから
続編をコーリーが監督したら そりゃ面白いものに
なったのではないかと・・ダメかな?(爆)
 
by ケイ

◆ケイさん
私の感想なんぞをお待ちいただいてましたか。
ありがとうございます。
引越し前に書いて、PCの中に保存していたのをすっかり忘れておりました(^^;

ケイさんのお気に入り作品ですのに、辛口になってしまって申し訳ないっす。
でも、でも、ストーリー自体や狙っているところ、ジェット始め主要登場人物の演技が悪くないだけに(ジェイソンもジョン・ローンも好きな俳優なんですもん)、細かな配慮のないつくりにムカついちゃってムカついちゃって。
この監督、マイケル・マン風が好きだとか言ってませんでしたっけ?
どこがマイケル・マンやねんっ!!!
それともスタジオ側にあんなんにさせられたんでしょか?

よい素材を使って味も見てくれもそこそこに作ったケーキを、いい加減なつくりの箱にいい加減に入れて運んだがために、いざ食べようとふたを開けたら、ぐちゃぐちゃになって食えたもんじゃなかった・・・そんな作品かと。
仰るように、コーリーが作った方が、突飛なケーキかもしれんけど、きっと旨いと思いますな(笑)
by けろにあ

コメントありがとうございました
評判が芳しくなかったので期待しないで見に行ったのですが、
意外な所でウケてしまった映画でした。
とんでもニッポンも余りのバカバカしさに
笑ってしまいました!クダラナ過ぎ!
最後の大オチについては実はなんとなく
途中で気が付いてしまったのですが
真面目に見てなかったせいなのかもしれませんね
個人的には結構好きな作品になりましたけど
お薦めできるかと言えば難しいですね
by くまんちゅう

◆くまんちゅうさん
製作中の監督のインタビューを読んでしまったのが敗因でした(笑)
マイケル・マン風にジェットとジェイソン…もうアタマの中は期待でいっぱい。
なのに、蓋をあけたら、アレですもん。
大オチ、私も予想がついちゃいました。
ローグの正体がわかりやすすぎるんで、もう一段階オチがあるな・・・と思ったら、やっぱりなーでした。
でも、とってつけたようで(実際とってつけたのかも)、ありゃダメでしょう(苦笑)
by けろにあ

あれっ?
脳内HDDの容量に余裕ができたんですか?(笑)
by micchii

◆micchiiさん
HDD増設しました(笑)
っていうのはウソですが、引越し荷物とともに到着したデスクトップの中に9割がた書いた感想を見つけたんです。ホントにすっかり忘れてたんですが。
なので、一時的に外付けHDDにあったバックアップを使ったということになりますか(笑)
by けろにあ

コメントを閉じる▲

リストマーク 『ロード・オブ・ウォー』 

2006年08月30日 ()
映画感想 * 映画
『ガタカ』『シモーヌ』の監督アンドリュー・ニコルの作品とのことで公開時に見に行きたかったのだけど行けなくて、やっとこさレンタルで見た。(あ、そう言えば、『シモーヌ』もかなーり前に見たのに感想エントリし忘れたままだ・・・『シモーヌ』も面白い)

冷戦終結前に家族でアメリカに移住したウクライナ出身のユーリー・オルロフが、その商才を活かして、最強のフリーランスの武器商人になっていく姿を描くことによって、武器商人の実像と戦争の裏側を描いた問題作。
ユーリーのモデルとなっているのは実在する武器商人であり、また、作品中に登場するエピソードなども事実に基づいているとのこと。

オープニングはどこかの戦争もしくは紛争地帯の街角。
ボロボロに壊れ燻っている家屋、地面には無数の銃弾・・・そこに、その場には不似合いなほどキッチリとスーツを着こなした男がこちらに背を向けて立っている。
カメラが男に近づいていくと、彼は振り向いてこう言う。
「今、世界には5億5千丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は、1人1丁の世界」

のっけからこんなカンジでグイと作品の中に引き込まれる。
そして、彼=ニコラス・ケイジ演じるユーリー・オルロフが、自らのこと=武器商人の実像を語り始めるのであるが、おそらく誰もが直視したくない闇の世界の、本来ならヒーローになり得ない、いや、なってはいけない種類の人間の話であり、暗く重くなりかねないところを、アンドリュー・ニコルらしいブラックユーモアをまじえたシニカルな視点でさらりと描いていて、なかなかに面白い。話が話だけに、「面白い」というと不謹慎かもしれないが、よくできた作品なのである。
中でも、工場で1枚の鉄板から銃弾が作られ、旧東側のどこかの国?に運ばれ、やがてアフリカかどこかの紛争地帯で銃に込められ使用されるまでの様を1つの銃弾を追いかけるように描いたオープニングのタイトルバックは、非常に印象的。
ユーリーを演じるニコラス・ケイジの淡々としたというか飄々としたいうか、あまり感情を表に出さない雰囲気もとてもよく、また、ユーリーを追うインターポールの刑事をイーサン・ホークが演じているのであるが、演技力に定評のあるこの2人の演技合戦も見どころ。

戦争や紛争の裏側で暗躍する「死の商人」と呼ばれる武器商人の成功談を描いたエンターテイメント作品でありながら、この作品はあくまで反戦映画であると思う。
見終わった後、無常観というか、無力感というか、そんなふうなものを感じる決して後味のよい作品ではないが、一見の価値のある作品だと言えるだろう。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ロード・オブ・ウォーロード・オブ・ウォー[LORD OF WAR]
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ イーサン・ホーク ブリジット・モイナハン(2005年度作品)
日活 2006-06-09

by G-Tools

[2006.08.30(Wed) 18:27] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『レジェンド・オブ・ゾロ』 

2006年08月18日 ()
映画感想 * 映画
実は私、アントニオ・バンデラスやアンディ・ガルシアのようなラテ〜ンな顔立ちもけっこう好きだったりする。なので、『マスク・オブ・ゾロ』や『スパイ・キッズ』なんかも、ちゃっかり見てるんだな。ま、面白いかどうかは別問題ではあるんだけど(^^ゞ

前作『マスク・オブ・ゾロ』から10年後という設定で、アレハンドロ(アントニオ・バンデラス)はゾロとして活躍を続けており、前作で結ばれたエレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)との間には息子ホアキンも誕生している。ホアキンは、やんちゃな少年で、ゾロに憧れているのであるが、実はゾロが自分の父親であることは知らない。
折りしも、カリフォルニアが合衆国の31番目の州となろうとしているときで、合衆国の州になることは自由と平和をもたらすことであるため、住民はみなそれを望んでおり、妨害しようとする者たちを蹴散らしたゾロは住民からの喝采を受ける。
が、妻エレナは、家庭を顧みないでさまざまな危険の伴うゾロを続けているアレハンドロに怒り爆発。離婚の危機に・・・。
そんな時、エレナと昔なじみのフランス人アルマン伯爵(ルーファス・シーウェル)が登場。エレナとアルマンの距離が接近していることを知ったアレハンドロがアルマンを探ると、そこには大きな陰謀が・・・。

今回は、ヒーローであるゾロの人間的な部分・・・夫として父としての感情や悩みという「普通の男」の部分が中心に描かれており、全体的に前作よりさらにコメディタッチ。ゾロ=アレハンドロがエレナとアルマンに嫉妬して醜態を晒したりもするのだが、それがなんともキュートだったりする。
が、アクションシーンは前作よりもはるかにすばらしいデキ。前作では、アクションシーンが物足りなかったけれど、今回はまずまず満足。実写とCGがうまく融合されていて、なかなかに迫力がある。ただ、ラストシーンの戦いはちょっとクドいかなと思うのと、バンデラスの剣さばきがもうちょっとカッコイイと言うことないのにとは思うけど。
あと、今回は、ゾロの愛馬トルネードが大活躍(笑) トルネードに関してはありえなーい場面がいっぱいなのだけど、面白いから許可。

昔の「怪傑ゾロ」ファンの方はこのシリーズをどう思われるのかはわからないけど(さすがに「怪傑ゾロ」はよく知らないので)、アクション娯楽作品としては、まずまず楽しめる仕上がりかと思う。

オススメ度 3
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

レジェンド・オブ・ゾロレジェンド・オブ・ゾロ[THE LEGEND OF ZORRO] コレクターズ・エディション
監督:マーティン・キャンベル
出演:アントニオ・バンデラス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ルーファス・シーウェル(2005年度作品)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-06-21

by G-Tools


[2006.08.18(Fri) 19:10] 映画・DVD感想/ら行Trackback(2) | Comments(14) 見る▼
↑TOPへ


COMMENT

見てました・・・(滝汗)
昔のゾロ・・・たしか提供は森永だったような(どうでもいいけど)
白黒でしたが かっこよかったですよ〜〜 バンデラスと違って
ハンサム系で(殴) 子供心にも憧れました(年がバレるなぁ)
「マスク オブ ゾロ」はアンソニー・ホプキンスに惹かれたのでみたのですが 続編はまだ見てないんです
アクションシーンが良いのですね 楽しみッ!
by ケイ

ゾロ的にはどうよかもですが
ケイさん
昔のゾロ、ご覧になってたんですねー。
私はオープニングの映像くらいは記憶にあるんですが、さすがに話までは全然記憶にありません。
おっしゃるように、ハンサム系でしたよね。それは覚えてます(笑)
でも・・・、すみません、バンデラスの顔、けっこう好きなんですよ、私(^^ゞ
私にはアレ、男前に見えてますのよ。ははは。

アンソニー・ホプキンスは、体形的にちと厳しいものがありましたか。
それと、ゾロの指導じゃなくて、人の喰い方を指導するんじゃないかと(爆)

『レジェンド〜』、ゾロ的にはどうよ・・・かもですが、まずまずかと思います。
でも、アクションシーン、『マスク〜』よりはよくなってますが、ジェットのアクションに慣れている方にはぜんっぜん物足りないですよ。
ま、それはしゃーないですからね。大目に見ないとです(笑)
by けろにあ

面白かったデスv
けろにあさん、コンバンハ。

けろにあさんのコメント見てたら見たくなっちゃいました。
で、見て正解。
心のモヤモヤしたのが吹き飛んだような感じ。スッキリしちゃいましたよん。

昔のゾロシリーズの時は、今より男前さんだったんですか?
今でも結構いい線行ってると思うんですが、男前と言われると気になるのが人情ってもんですよねv (所詮腐女子ですから/笑)

そしてジェットのアクションが素晴らしいと言われると、やはり、リーサル4を見ないといけませんな〜。
(このシリーズ見たかどうか曖昧なんですけど、イキナリ4見ても大丈夫ですか??)
by RAU

予想以上
RAUさん
この作品、予想以上に面白くて2回見ちゃいました。
そうそう、なんか、気分がスッキリするんですよね。
伯爵、悪人とはいえ、あんまりな最期でしたが(笑)

昔のゾロは、話の内容まではさすがに覚えてませんが、古典的な男前だったことは覚えています。
最近の俳優に例えるなら、映画『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラーっぽいカンジかなぁ。
でも、残念ながらビデオやDVDは出てないみたいです。

『リーサル』は、イキナリ4を見ると、アクションが派手なおバカ刑事ものに見えるかも(笑)
最初はハードボイルド風で、渋かったんですけどねぇ。
メル・ギブソン演じる主人公リッグス刑事は、悲しい出来事があって他人となじめないちょっと壊れてるヤツなんですが、それが相棒になったマータフ刑事によって徐々にまともになっていくんですよ。そして、恋人もでき、自分がいつまでも若くないことも自覚し・・・と、ひとりの男の成長物語がシリーズのベースになっているんです。
なので、シリーズを通して見ないと、そういう部分が読み取れないのと、登場人物のキャラや関係のがわかりにくいと思うので、面白さが半減する可能性はあります。
ジェット演じる香港マフィアのクーがシリーズ最強の敵なんですが、それに関するセリフの面白さとかも半減しちゃうと思います。
可能なら1からサラリとでいいのでご覧になることをオススメします。
ただし、2はイマイチです。
by けろにあ

ホアキン
かわいい〜〜 ♪♪ もう一つのオープニングとエンディング
では 彼が大人になってお父さんの跡を継ぐっていうのもあったらしいですが ラテンの若いお兄さんのゾロも見てみたい(殴)
アクションは 面白かったですね〜〜 
でもやっぱ剣がいまいち・・まぁ至宝のリンチェの剣さばきを 見てしまっている私達としては 比べてはいけないのではありますが・・(プチ自慢) 
それにしても 伯爵って 悪人の割にはおかしいとおもわないんでしょか? 思いを狂わせるほどのキャサリンの美しさでは
ありますが・・・ボスキャラにしては詰めが甘いッ(爆)
でも映画としては展開が飽きさせなくて 楽しいですね

昔のゾロは エルビスとクラーク・ゲーブルを足して2で割ったような ハンサムです
そういえば喋れない従者と 仲の良い神父さん
と 何時もやられキャラの デブ軍曹がいたっけな・・
太っちょのお腹に「Z」の文字を刻まれちゃう人
「Z」のマークを 悪人にかっこよくシュシュッといっぱいつけて欲しいかったです 映画でも・・

私的には「レジェンド オブ メキシコ 三部作」のバンデラスの方が好きかな〜〜
by ケイ

連杰迷の悩み
ホアキン、かわいかったっすよね〜。
あ、やっぱ跡継ぐバージョン、あったんですね。そのバージョンも作った気持ちわかりますわ。
確かに若いゾロも見たかったけど、そこまでやるとやりすぎかな。
伯爵は、そう、頭いいんだか悪いんだか・・・ですよね。
ま、策士策に溺れるってところなんでしょう。

で、この映画に限らず、ジェットがやるようなアクションが出てくるアクション映画は、何見ても物足らないんですよねー。
それが連杰迷の悩みっすよねー。
そのあたりは、比べないようにして見てます(笑)

>昔のゾロは、エルビスとクラーク・ゲーブルを足して2で割ったような
そうそう、そんなカンジでした。
って言っても、今の若い人は、エルビスもゲーブルも知らんかもですよー(爆)
デブ軍曹、かすかに記憶が・・・。
あ、そういえば、アラン・ドロンもゾロやってましたよね?
ゾロの格好をした画像を見た記憶がありますが。 

バンデラスの演じたキャラではエル・マリアッチは別格でしょう。
でも、最新作は見てないんですよー。
なんか、ジョニデが全面に宣伝されてたんで・・・。

でも、私が一番好きなキャラは、『フィラデルフィア』のトム・ハンクスの恋人役なんだな、実は(笑)
by けろにあ

たしかに
「レジェンド オブ〜」をジョニデに惹かれてみたんですが
私が想像してたのを ジョニデがものの見事に裏切ってくれちゃって やっぱジョニデってすごいなと・・・
で その前の作品はどうなんだろと たどっていった次第ですけど
面白かったです
あのマシンガンにゃ ぶっとびましたけど (爆)

アランドロンのもありましたねぇ・・・
なんかやたら にやけてたと思うのは 偏見かしらん
いろんなマスク顔の役ってありますが
ことリンチェに関しては ブラックマスクのダンボール状のマスク
はずして はやく綺麗な顔を見せて欲しいと思う私なのですが・・
(殴)
by ケイ

ブラックマスク・・・(^^;
そうですか、ジョニデ、やっぱいいですか。
私はどうもジョニデが苦手で、出演作をつい後回しにしてしまうんです。
でも、やっぱ見てみよう。

あのマシンガンは、最高ですよね(爆)

ブラックマスク・・・ビミョ〜な作品ですよねぇ(笑)
あのマスクは、ギャクですか?ってカンジなのに、あれつけてるときのジェットのクールな演技、なんだか見てる方が恥ずかしくなります。ジェットが悪いわけじゃないんですけど・・・。
アイデアは悪くないと思いますし、ツイ・ハークらしく大掛かりだし、アクションもまずまずなんで、ちゃんと作ればもっとマトモな作品になったんじゃないかなぁと。
なので、DVD持ってるんですか、2回しか見てませんわ(笑)
by けろにあ

ブラックマスク
私は結構好きな作品なんです。 変態オヤジのアンソニーの使われ方が可哀想だけど・・・(爆)
ロングコートをひるがえして マトリックスのキアヌよか何倍もカッコイイと思ってます(キアヌファンの方ごめんなさい )
ただ キアヌほどスタイルが良くないから 見た目では
負けるけど 動きはピカイチッ!

ウーピン師匠の殺陣だけに アクションもいいし なんといっても
図書館員の姿がみょーにツボです・・・(笑)
 
by ケイ

好みはいろいろですね
ケイさん
私の場合、ジェットに限らず、好きな役者が出てても、好きな役者がカッコよくても、映画自体が好きになれないと、ダメなんですわ〜。
(あ、『マトリックス』のキアヌは私も、ダメ。かっこ悪いもん。特にアクションが。)
なので、映画としては、『ブラック・マスク』より『ヒットマン』のが好きなんですよ、実は。
あれ、主役はジェットじゃなくてほとんどエリック・ツァンですけどね。
ジェットのアクションもイマイチですが(ケガしてたんでしたっけ?あの時)、脚本がよくできてると思うんですよね。
ジェットのハリウッドデビューが決まっていて時間のない中での撮影だったみたいなんで、ちゃんと作れてれば、もっと評価される作品になっていたと思うんですが・・・。惜しい。
あと、私は、どっちかと言うとウーピンさんよりコーリーさんのアクションのがリアルで好きです。あんまり飛ばないし(笑)

あ、そうそう、ケイさんオススメ?の『レジェンド・オブ・メキシコ』レンタルしてきましたよ〜。
今週中に鑑賞予定です。
by けろにあ

ヒットマン
「ブラックマスク」も好きですけど「ヒットマン」も好きです!
トン・ワイさんの殺陣がとても良かったですよね リアルっぽくて・・
だから はじめ「HERO」の武術指導がトン・ワイさんに決まったとき おぉ久し振りにリアルな殺陣が見れると思ったのですが
シュウトンさんに変わってがっかりしましたが 作品が出来てみれば やっぱイーモウ監督の描きたかった世界には
トン・ワイさんではちと違ったかと納得しました・・・

「ヒットマン」は大陸出の冴えない心優しい殺し屋が
どんどん成長して ビッグになっていく様は
なかなか良くできてると思います。
ただねぇ もうちょっと台詞棒読みはなんとかならなかったのか 日本人・・・(爆)
なんといっても リンチェなま声というのが 評価大!
by ケイ

トン・ワイはよくわからないのです
ケイさん
私、トン・ワイの作品って、あんまり見たことないんですよ。
最近の『ベルベット・レイン』くらい。
昔の『男たちの晩歌』とかついこの前の『PROMISE』とかにも関わってたみたいですが、どの程度なのかよくわかんないので、トン・ワイカラーは見分けられません。
リアルな殺陣だとすると、『HERO』はシウトンさんで正解だったと私も思います。
アレは日本で言うなら古事記とか日本書紀の話みたいなもんですし(笑)

『ヒットマン』、私はエリック・ツァンがらみの話がよくできてるなぁと思います。
勘違いされてエライことになって、それをなんとかしようとする話に、娘のこともからんできて・・・いいお話になってますもん。
ジェットの役は、こう言っちゃなんですが、ジェットでなくてもよかったかと(^^ゞ まあ、似合ってましたが。
それにしても、エリック・ツァン、サイモン・ヤム、ジェット・リーって、今から思うとすごい出演者ですよね。
でも、実は私、日本語吹き替えのVHSしか見てないんですよー。
珍しくナマ声なんですね。それは評価大だ〜。
by けろにあ

是非
ご覧くださいまし〜〜 生声・・・・
頑張って広東語で喋ってるんですが 途中で北京語が
混じってきたりして(爆)
私はこれで リンチェって演技力あるんだって思いましたもの
やはり情感のこめ方が全然違いますよ〜〜吹き替えと違って
by ケイ

いつになるか・・・ですが
ケイさん
> 頑張って広東語で喋ってるんですが 途中で北京語が混じってきたりして(爆)
その話、どこかで読んだことあったんですが、『ヒットマン』のことだったんですね。
それは是非聞きたい〜!
私が行っている2件のレンタル屋にはDVDがないので、いつになるか・・・ですが、いつか絶対オリジナル音声で見ます!
by けろにあ

コメントを閉じる▲

リストマーク 『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 

2006年08月03日 ()
映画感想 * 映画
ケヴィン・スペイシー初来日記念ということで、かなり前に見たのに感想を書いていなかったこの作品を。
アメリカ国内において異常に死刑の数が多いテキサス州を舞台にした、死刑制度のあり方に問題を提起した社会派サスペンス・ドラマ。監督は、名匠アラン・パーカー。

大学の哲学の教授であり、熱心な死刑制度反対運動活動家でもあったデビット・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)は、同僚の女性活動家コンスタンス(ローラ・リニー)を強姦し殺害した罪で死刑が確定し、間もなく死刑執行の日を迎える。
この事件は、被害者の死亡した状況が異常であったため、世間の注目を集めているのであるが、死刑執行が3日後にせまったデビッドは、人気女性記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)に自らの独占インタビューをさせる。
最初デビッドの有罪に疑いを持っていなかったビッツィーであるが、インタビューを進めるうち、やがてデビットの冤罪を信じるようになり、彼の無実を晴らすために独自の調査を開始。
次々と驚くべき真実にいきつくビッツィーであるが、デビッドの死刑執行の時間が目前に迫っていた・・・。

死刑制度は是か非か? 是とするならそのあり方は? ・・・重いテーマである。
が、見ている者はビッツィーと共に謎を解きながら真実にいきつくというサスペンス仕立てとなっており、また、主要登場人物を演じる3人―ケヴィン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニーの演技もすばらしく、単なるサスペンス物としても十分に楽しめる作品であると思う。
そして、ビッツィーと共真実にいきついた果てに、この重いテーマについてしばし考え込んでしまったら、それは、アラン・パーカーの術中に陥ったということだ。

死刑執行制度の是非を論じるのはとても難しい問題である。
また、陪審員制度の取り入れられているアメリカと違い、一般的な日本人にとって死刑というものは、その当該事件の関係者や関係する職業についている人でない限り、どこか別の世界の話な感があると思うので、この作品の提起している問題を身近な問題として考えることはなかなかできない部分もあると思う。
しかし、将来、裁判員制度が導入されれば、それに関わる可能性も出てくるわけで、真剣に考えなければいけない問題であることは間違いない。
そういった意味からも一見の価値のある作品であると思う。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ライフ・オブ・デビット・ゲイルライフ・オブ・デビッド・ゲイル[THE LIFE OF DAVID GALE]
監督:アラン・パーカー
出演:ケヴィン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リニー(2003年度作品)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-10-12

by G-Tools
[2006.08.03(Thu) 15:12] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『リベリオン』 

2006年07月24日 ()
映画感想 * 映画
いつもお世話になっているブログさん「愛すべき映画たち」のmicchiiさんが、先日、この作品に関するエントリに、
「チョウ・ユンファの二丁拳銃のかっこよさに対抗できるのは、この映画のクリスチャン・ベイルしかいません。」
とお書きになっていたので、早速に見てみました。

うわぁ〜、私ってば、思いっきりぬかってた〜!!!
こんな作品を見逃してたなんてー!!
『マトリックス』のあと、似たようなSF作品がいろいろ出ましたが、『マトリックス』をそんなに面白いと思えなかったもので、似たようなものと思われるものは、意識的に敬遠してたのですよねぇ。
でも、この作品に関しては、認識誤ってました…。反省。

舞台は第3次世界大戦後とされる近未来、人間の感情が犯罪や戦争の根本的な原因であるとされ、プロジウムという薬によって感情を抑制することが義務化された国家がつくらた。そこでは、感情の抑制に違反することが最も重罪とされており、違反者を取り締まり処刑するための特殊な部隊が設置されている。
その部隊は「ガン=カタ」という高度な戦闘技術を習得しており、中でも冷徹非情なプレストン(クリスチャン・ベイル)は、クラリック(聖職者)と呼ばれ、部隊のリーダー的存在であったが、ある時、プロジウムを投与しなかったため人間的な感情を取り戻し、やがて、反体制者たちの地下組織と協力し、国家に対して戦いを挑んでいくことになる…。
というような、まあ、言ってしまえば目新しさはあまりない設定・ストーリーで、舞台が近未来の管理あるいは抑制された社会であることや、それと戦う主人公、東洋的な思想やマーシャル・アーツや小道具を取り入れているところ、黒くて長い衣装など『マトリックス』っぽいカンジはたしかにあるし、設定やストーリーに甘いところもたくさんあるし、ビミョーにチープなつくりだったり…とツッコミどころは多々あるのだけど、この作品の場合、そんなことはどうでもいい。
なぜなら、この作品は、
ガン=カタが超〜〜〜〜〜〜カッコイイ!
それだけで存在価値のある作品なのである! 断言。

ガン=カタとは、簡単にいうとガン(銃)とマーシャルアーツを合体させたもの。詳しくは、このあたりをご覧いただくとして、いやはや、この発想は、やられました。
マーシャルアーツとガンアクションは別のもの、と思ってしまっていましたが、なるほど、こういう方法があったかー。
武術や武道といったものが大切な伝統文化の1つであり、その格式や精神的側面を重んじる意識のあるアジアの映画では、発想できないアクションかと思いますね。
ただし、銃を撃たないマーシャルアーツ主体のアクションと日本刀を使うアクションの部分は、ちょっとイケてませんでしたが…。(といっても『マトリックス』のキアヌのヘタくそなマーシャルアーツに比べたらかなり頑張ってます。)

DVDの特典映像には「GUN=KATAインデックス」なるものがあって、本編を見たあと、コレを繰り返しみました。何度見ても、カッコイイ〜!!!
たぶん、この作品をご覧になった方は、誰しもそうじゃないかと(笑)
カッコいいアクションがお好きな方には、絶対オススメです!

micchii先生 非情感謝.
確かにコレは、ユンファの二挺拳銃に匹敵しますね。

オススメ度 ガン=カタ5 作品自体は3
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

リベリオン -反逆者-リベリオン -反逆者-[EQUILIBRIUM/LIBRIUM]
監督:カート・ウィマー
出演:クリスチャン・ベイル エミリー・ワトソン テイ・ディグス(2002年度作品)
アミューズソフトエンタテインメント 2003-10-24

by G-Tools
[2006.07.24(Mon) 16:36] 映画・DVD感想/ら行Trackback(1) | Comments(2) 見る▼
↑TOPへ


COMMENT

ガン=カタ最高!
TBとコメントありがとうございました。
けろにあさんにはこのかっこよさはわかっていただけると思ってました!
ユンファに匹敵するというのも、決して大袈裟ではないですよね?
「ガン=カタ5 作品自体は3」というのが一言でこの映画を表していて見事です(笑)
by micchii

本当にありがとうございました
こちらこそTB&コメント、ありがとうございます。
ガン=カタ、ユンファに匹敵します!
micchiiさんが仰ったように、質は違いますが、ユンファもこの作品のベイルもカッコいい度MAXです!
ガン=カタの通信教育あったら、私も絶対受講しますわー(笑)
この作品を教えてくださったmicchiiさんには、本当に感謝感謝です。ありがとうございました。

「ガン=カタ5 作品自体は3」・・・ですよね、やっぱり(笑)
by けろにあ

コメントを閉じる▲

リストマーク 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』 

2006年06月12日 ()
映画感想 * 映画
マドンナの現在の夫であるガイ・リッチー監督の長編デビュー作。
ロンドンの下町に住む4人のちょいワルな若者たちが、一攫千金を狙ってギャンブルに挑戦して失敗し、裏社会の大ボスに膨大な金額の借金をつくってしまって窮地に追い込まれるのだが、隣りの部屋のギャングたちの強盗計画を偶然漏れ聞き、借金を返済するために強盗の強盗を計画。だが、彼らの知らぬところで、大ボスの計画、ギャングたちの計画、それに関わる小悪党たちそれぞれの思惑が絡まりあって事態はとんでもない方向へ…というストーリーのイギリスのクライム・ムービー。
と、ストーリーだけ見るとハードな犯罪モノに思えるのだが、適度におバカなノリ、適度にドタバタでなかなか楽しい。
そして、絡まりあったアレコレが1つに収束していく展開(まあ、ちょっとデキすぎ感はあるけどね)に、脚本のうまさを感じる。
この作品の面白さはコトバでうまく説明できないのだが、たっくさん死人が出るのに、見終わった後、「ああ、楽しかった」と思える作品。オススメです。タイトル長くて覚えにくいのがネックだが…。
尚、私は未見なのだが、後年の『スナッチ』は本作が原型となっているとか。今度見てみようっと。

あと、本作は、『トランスポーター』シリーズでブレイク中の“イギリスのブルース・ウィリス”ジェイソン・ステイサムのスクリーン・デビュー作。まだ、後年見せるようなアクションは見せてませんが・・・。
また、主人公の父親役をスティングが演じていて、そんなに出番はないけど超シブい・・・。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ[LOCK, STOCK & TWO SMOKING BARRELS]
監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ニック・モラン ジェイソン・ステイサム ジェイソン・フレミング デクスター・フレッチャー(1998年度作品)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-12-16

by G-Tools
[2006.06.12(Mon) 19:25] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(1) 見る▼
↑TOPへ


COMMENT

管理人のみ閲覧できます
by -

コメントを閉じる▲

リストマーク 『レインディア・ゲーム』 

2006年04月27日 ()
映画感想 * 映画
この作品、今日TVで放送されるんだよね。知らずに一昨日レンタルで見てしまった。
ベン・アフレック、ゲイリー・シニーズ、シャーリーズ・セロン出演で、監督がジョン・フランケンハイマー。
アフレック演じる自動車泥棒ルーディは、出所後、刑務所で同房だったニックの文通相手アシュリー(セロン)に所内で死んだニックになりすまして接近することに成功するが、アシュリーの兄ガブリエル(シニーズ)が現れ、彼の計画する犯罪に巻き込まれる・・・というようなストーリー。
アフレックもシニーズもわりと好きな俳優だし、フランケンハイマーの撮る派手さはないが正統派な作品も嫌いではない。
ってことで、『RONIN』系の渋いサスペンスを期待して見たのだが・・・はっきり言ってハズレた。
確かに騙し合いがあって話は2転3転するのだが、全体的にゆるい。 会話が主体になってて、騙し合いのスリリングさがうまく映像で表現できていないカンジ。
フランケンハイマー監督、これが監督としての遺作になってしまったのは、非常に残念。

オススメ度 2
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。 2=観てもいいけど、面白くないかも。 1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

レインディア・ゲームレインディア・ゲーム[REINDEER GAMES]
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ベン・アフレック ゲイリー・シニーズ シャーリーズ・セロン(2000年度作品)
松竹 2000-12-21

by G-Tools
[2006.04.27(Thu) 20:10] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『ロード・トゥ・パーディション』 

2005年11月09日 ()
映画感想 * 映画
大恐慌時代のアメリカを舞台に、アイルランド系マフィアのボスに我が子同然に育てられたものの組織の汚い仕事(暗殺)をやらされていた男が、息子がきっかけとなって組織を追われることになり、自分と息子の命を守るために、また殺された妻ともうひとりの息子の敵をとるために組織と戦う姿を描いた作品。
原作はグラフィック・ノベルズ(マンガ)なので、アメリカ版『子連れ狼』といえるかも。
監督は、『アメリカン・ビューティー』でアカデミー作品・監督賞を獲得したサム・メンデス。
派手な銃撃戦やサスペンス的要素などを主体にせず、登場人物の心情を、丁寧な丁寧な撮影、美しい音楽、そして“映画らしい”演出で描いた非常に叙情的な作品となっている。
テーマは父と息子。
トム・ハンクス演じる殺し屋マイケルと父に愛されていないのではないかという不安を抱いている長男、ポール・ニューマン演じるマフィアのボスルーニーと父に認められたがっているできの悪い息子、そして、実の親子以上に深い絆で結ばれていたマイケルとルーニー。
この作品はマフィア映画(ギャング映画)でも、サスペンス映画でも、アクション映画でもなく、これら三様の父と子の情愛や心の葛藤を美しい映像で描いた「動く絵画」なのだと思う。
ゆえに、凝った設定や複雑なストーリー、登場人物のカッコよさを求めて見るとハズれる可能性はあるかもしれない。
また、マイケル親子を執拗に狙うジュード・ロウ演じる“変態”な殺し屋には賛否両論あるようだけど、個人的にはけっこうお気に入り。
それにしてもさすがにポール・ニューマンはすごい存在感。彼が出演していることでぐっと作品に重みが出ていると思う。
面白いと感じるかどうか個人差がすごくありそうな作品なのでオススメしづらいのであるが、私はサム・メンデスの映画らしい映画の作りはとても好きだ。
もちろんそれには、『アメリカン・ビューティ』でも撮影を担当した超ベテランカメラマン故コンラッド・L・ホール(2003年76歳で没、本作が遺作となった)の力による部分も大きかったのだろうと思うが。
彼にはもっともっと長生きしてすばらしい映像を撮ってもらいたかった…。

オススメ度 3(個人的には4だけど…)
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。2=観てもいいけど、面白くないかも。1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ロード・トゥ・パーディションロード・トゥ・パーディション[ROAD TO PERDITION]〈特別編〉
監督:サム・メンデス
出演:トム・ハンクス ポール・ニューマン タイラー・ホークリン ジュード・ロウ(2002年度作品)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-07-07

by G-Tools

[2005.11.09(Wed) 00:11] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『RONIN』 

2005年10月03日 ()
冷戦の終結とともに職を失った、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツの元スパイ5人が、パリに集められた。雇い主は不明だが、直接の窓口になっているのはアイルランド人女性ディアドラ(マケルホーン)。 彼らの仕事は、ニースにいるターゲットからジェラルミンのケースを奪うこと。
さまざまなアクシデントを乗り越え作戦を実行、ケースを奪うことには成功するが、メンバーのひとりが裏切り、ケースは行方不明に。
これを取り戻すべくアメリカ人サム(デ・ニーロ)とフランス人ヴァンサン(レノ)は協力して動き出す。
「RONIN」とはいわゆる「浪人」のこと。所属すべき組織を持たない元スパイたちを表しているのだろう。途中、登場人物によって、赤穂浪士の話も語られる。
最近の作品にありがちな特撮を使ったカーチェイスではないオーソドックスなカーチェイス、骨太な男たちのプロ・フェショナルな仕事ぶりと友情、サムとディアドラの恋物語などもあり、派手さはないが渋い作品である。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。2=観てもいいけど、面白くないかも。1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

RONINRONIN[RONIN]
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ロバート・デ・ニーロ ジャン・レノ ナターシャ・マケルホーン(1998年度作品)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-11-12

by G-Tools

[2005.10.03(Mon) 23:59] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『レオン/完全版』 

2005年09月27日 ()
おそらくリュック・ベッソンの最高傑作であろう(ってこの先面白い作品は作れないって決め付けてる・・・)。
脚本、構成、演出、キャスティング、音楽・・・すべてが決まっている。ゲーリー・オールドマン演じる麻薬捜査官が極悪すぎかなとは思うけど。
前作「ニキータ」で登場したジャン・レノ演じる『掃除屋』のインパクトが強くて、『掃除屋』が主人公の作品を・・・ということで本作ができることになったらしい。『掃除屋』よりかなりキャラがいい人になったけどね。
稀に見る傑作となった「グラン・ブルー(グレート・ブルー、ビッグ・ブルー)」の場合は、偶然のなせるわざ的な部分も多かったのだろうと推察できるが、それに比べて、本作はきっちり計算してできた傑作だと思う。
ロリコンのロートル殺し屋とおませな少女のくだらない恋愛映画…と酷評する方も多くいらっしゃるようだが、この作品で描かれているせつなさを感じられるか感じられないかで評価が分かれるのだろうと思う。私は好きだなぁ。
若手監督育成もよいが、こういう作品をまた作ってほしいぞ、ベッソン監督。

オススメ度 5
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。2=観てもいいけど、面白くないかも。1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

レオン/完全版レオン/完全版[LEON INTEGRAL VERSION] アドバンスト・コレクターズ・エディション
監督:リュック・ベッソン
出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン(1994年度作品)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2004-06-25

by G-Tools

[2005.09.27(Tue) 23:59] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『猟奇的な彼女』 

2005年09月19日 ()
インターネットの掲示板に書き込まれた物語が単行本化され、映画化されたラブ・コメディ。地元韓国で大ヒットし、ドリームワースクがリメイク権を買い取ったらしい。
心根の優しい=ちょっと頼りない大学生キョヌはある時、理想的な女の子と出会い、ひょんなことから泥酔した彼女を助けることになるが、その彼女は・・・正義感は強いが、酒癖が悪く、暴力的なとんでもない性格だった。彼女に振り回されるキョヌであるが、彼女が心に深い傷を持っていることに気づき、なんとか癒してあげようとする。そんな2人の恋の行方は・・・。
最初のうちはまるで20年前の自主映画を見ているようカンジだが、見ているうちに妙に惹きこまれていく。「おっ」と思わせる演出やさりげなく引かれた伏線、どういうラストが待っているのか?・・・けっこうどきどきさせられる。なかなかにウマイ。そして見終わったあと、とても爽やかな気持ちになる作品。けっこうオススメです。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。2=観てもいいけど、面白くないかも。1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

猟奇的な彼女猟奇的な彼女[MY SASSY GIRL BIZARRE GIRL] ディレクターズ・カット特別版
監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン チャ・テヒョン キム・インムン(2001年度作品)
アミューズソフトエンタテインメント 2005-01-28

by G-Tools

[2005.09.19(Mon) 23:59] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


リストマーク 『ラスト・サムライ』 

2005年09月15日 ()
突っ込みどころはたくさんある。それはないだろう・・・もある。が、今までのハリウッド作品の中でもっともキチンとまともに日本を描いた作品であると言ってよいと思う。
歴史考証的に突っ込むような無粋なことはしないで、純粋に楽しみましょうよ。
とある東洋の国のとある時代の「サムライ」と言われた人たちの精神の気高さ、美しい生き方を描いた作品と思えば、なかなかよくできた作品だと思うけどなぁ。
この作品に突っ込むくらいなら、自国の誇れる歴史や精神をこんなスケールで描くこともできず、くだらないタレント映画やVシネマやホラーにカネ使っている情けない日本映画界に突っ込み入れるよ私は。
そんな日本映画界に変わってスケールの大きな時代劇をつくってくれてトム・クルーズさんありがとうとさえ言っちゃうよ。
ということで、歴史考証的なことは別にしての感想は、もうちょっと緩急をつけた演出・編集をしてほしかったと思う。かなり忙しい場面展開が多かったので、せっかくいい場面なのにもう次のカット…ってカンジで感動する間があまりなかったのがもったいないと思った。DVDでディレクターズ・カット版か完全版を出してほしいものである。
「日本のサムライの精神」を描くこの作品のもう1つ重要なテーマは、かつてアメリカ移民が先住民族に対して行った残虐なしうちへの批判であると思う。それを表現したことは、評価できると思う。勇気の要ることであったろう。個人的には日本を描くという手法をとって、実はそっちを描くことがメインなのじゃないか…とさえ感じた。
突っ込み入れるにしろ、感動して涙を流すにしろ、トムをくっちまってる渡辺謙氏、真田広之氏のかっこよさを見るだけでも一見の価値ありな作品だと思いますよ。日本人ならとりあえず見ときましょーよ。

オススメ度 4
(5=絶対オススメ! 4=観て損はない。 3=まずまずかな。2=観てもいいけど、面白くないかも。1=観たらお金と時間の無駄。お好きな映画だったらゴメンなさい。)

ラスト・サムライラスト・サムライ[THE LAST SAMURAI]
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ 渡辺謙 真田広之 小雪 ティモシー・スポール(2003年度作品)
ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-11-18

by G-Tools

[2005.09.15(Thu) 23:59] 映画・DVD感想/ら行Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
↑TOPへ


TOP | NEXT

プロフィール

北京奥運会

琢磨応援プロジェクト

おことわり

お客さまのつぶやき(ミニBBS)

WORLD TIME

カレンダー&アーカイブ

カテゴリー